仕事をはじめました。

夕食を作るお仕事です。夕方お宅にうかがって、できるだけ冷蔵庫にあるもので、その日のご飯と、数日分の常備菜を作ります。簡単に言うと夕食メインのお手伝いさん。本当にかわいいお子さんたちがいる家庭です。

昨日はお仕事2日目だったのですが、本当に改めて、仕事って嬉しいし、ありがたいし、背筋が伸びて、いいな。って思いました。

経済的に少し余裕がうまれる安心感も。全く意識してなかったけどやはり抑えてたものはあったようで。
帰り道カフェが目に入ってきて思いました。一人で気が向いた時にお茶をしたり。例えば仕事帰りに。そういう時間をこれからとってもいいのかなって。そう思うとなんだかすごく、嬉しかった。

自分の収入があるという部分でも。自分のお金で、本を買ったりクラス受けたり、セミナーに参加してみたり、自分に投資するときに迷う要素が減る。それはすごくフットワークに差が出てきます。ありがたいです。お金を頂いて仕事ができるって。

人生というのは不思議ですね。
私は、数年前まで先生と呼ばれる仕事や子どもに関わる仕事に全く興味がありませんでした。むしろ、やりたく無い仕事の一つでした。 マクロビオティックに出会って救われて、先生になろうと思ったのも、マクロビオティックの仕事=先生しか思いつかなかったから。しかし組織の中で働き、素晴らしい上司や先輩に出会って、何もかも教えてもらい、育ててもらい、そして自身も店長という立場の中で、スタッフ育成というものの大切さやすごさをしりました。私自身はスタッフを育てるというレベルには到底及びませんでしたが。

本当の教育というのは、相手が自分の手を離れても勝手に育っていけるようにすることだと思います。何を考えるかではなく、どう考えるかを伝えることがそれを可能にしてくれます。私はまさにそれをやってもらい、退職して2年近く経った今も、育てられ続けています。マクロビオティックを学んでいく中でも、素晴らしい先生方に出会い、彼らの覚悟にも触れ、教育という仕事の素晴らしさを感じました。

そして、なぜかこの1年沢山の子ども達に出会って、なぜか好きになってもらえて、触れ合っていく中で、子ども達が大切になりました。 …といっても今までは時々会って遊んだりご飯食べたりするだけ、しかし今回の仕事はその家庭に入ってご飯を作って一緒に食べるし、作ってる時も食べてる時も子供達がたくさん話しかけてくれて本当に数時間だけど、その家族の一員のように過ごします。

そしたら…大人としての責任を果たそうという気持ちに。食という側面だけではなく、大人として影響するということの責任。こんな風に書くと大げさだな、決意とかじゃなく自然とそんな気もちが、湧くというのも違って、自然にすっとそうなる。力むのでも構えるのでもなく。いつのまにか。子どもたちがそうしてくれる。それはとても大きいことです。

子どもってなんてすごいんだろう。こんなに愚かで小さくて弱い私を簡単に、強くあろうとしてくれるなんて。 未来と可能性の塊ってすごい。

少しずつ感じ始めていた、子供たちと関わることに私の役割があるのかなという気持ちがまた少し大きくなりました。

ずっと、子どもは好きだけど自分の子どもを持つことにはピンとこなくて、なんでかなと思いながら、世の中の忙しくて大変なお母さんたちを助けることが私の役割なんじゃないかと思うとすごく自然に思えたり…していました。教育者という気持ちを持っているマクロビオティックの先生に憧れるのと同時に。

仕事が始まったばかりだからこその妙なハイで、こんな風に思ってるだけなんじゃないのと、私そんなに立派な人間か?とも、思います。大それていて恥ずかしい。でも、今だけの感情だったとしてもこの気持は大切な気持ちだと思うから、忘れないようにしたいとも思います。

教育者、そして子供たちと関わる仕事ってこの世で一番大事な仕事ではないでしょうか。だから、やっぱり私、なんて大それたことを、と思うんです。

けど、でも、そこにもし、私の役割があるなら…と思います。
もちろんどうなっていくのかわからない。

そうだな…そう。
どうあっても、いつでも目の前のことを一生懸命やるだけなのに変わりはないんだし、それが一番大事なことだ。

頑張って、生きて行こう。

それだけ。それだけ。