種市前夜祭トーク行ってきました。めちゃくちゃ良かった。全部、全部私が今飢えていた所の話。リアルな。

真面目に熱いってほんとかっこいい。三宅洋平さんだけじゃないんだ。こういう人が今たくさんいる。

種市などの企画を含めて種を守るための直接的な動きも大切。そしてもう一つ絶対に外せない生活に密着したリアルな地域の市民のネットワーク。私はそこをやりたい。昔の私だったら、直接的な動きのほうで詰めて追求してやっていこうとしたと思う。実際やりたいとも思った。でも、今はそれは本当に適している人たちに委ねようと思える。

私がやるべきことはそういう男性的な仕事が少しでもスムーズに動いていくための土台を作ること。それは女性的な仕事なんだと思う。彼らを直接”食”で支えていく環境を作ることもそうだけど、地域のつながりを作っていくこと。当たり前の人間力みたいなつながりで。

在来種の今取れた野菜これだけしかないよっていう状況や、初めての野菜で美味しいもの作れる人、というのは料理人としての人だけじゃなくて主婦力としてもすごく必要だと思うんだ。さらに言うなら、地球に負担をかけないための家事の知識とスキルだけじゃなくて、核家族で完結してるんじゃない、一人暮らしの自分の生活で完結しているんじゃない、近所づきあいの古いようでぜんぜん違う新しい形を作っていける力が。その中で色んな情報とか智慧が伝わったり残されていく、友達を超えた仲間が生まれていく。そこをやりたい。

最初は難しさを感じてた。地域ネットワークのための試みなのに、既存のシステムに慣れきっている人たちは今までのやり方でしかできない。目的を見ようとしない。手段だけをこなす癖がついていて。でも、本気で動こうとしたら現実が変わっていくのを目の当たりにしたし、何より同じことをやって頑張っている人たちがいる。

すでにはじめている人達がいる。そして彼女たちが口々に、信じられないくらいスムーズに受け入れられてタイミングも良くて、どんどん地域が変わっていくと教えてくれた。彼女たちには同じものをみている仲間がいて、そこで得たものを人々を含めた土地に還元して広めていっている。

仲間と、地域ネットワーク。

既存のものを変えていくのは難しい。だったら新しいものを作って大きな流れにして既存のものに外から影響していけばいい。小さく、人と人として内側でもつながりながら。

避けられない現実はある。あるものはある。それを何とかしようとする動きも必要だけど、「受け入れる。だけど従わない」という、かつて太古の日本人がやっていたこと。それを探って実行していく。それにはやっぱり戦うという姿勢じゃダメなんだ。外とは戦うんじゃないんだ。二元論になったら、今までと何ら変わらない。溶け合う一つになることが前提で、

戦うとすれば、それは自分との戦い。しかも笑顔で。力むんじゃなくて笑顔で。