祈りの水奏 -inorinosuisou-


inorinoは学生時代の課題で作ったブランド名です。祈の”言葉”とか祈の”気持ち”の「祈の」 名詞として何か言葉を作ろうとした時に、意味も響きも美しくて、カタカナ、ローマ字の字面も美しいところからこの言葉ができました。私は祈るという動詞が好きでした。その言葉の存在そのものが。祈りというのはいわゆるお祈りだけではなく他者へのポジティブな集中力ではないかと思います。だからいろんな形の祈りがある。水槽は好きなはずと言われてずっとピンとこなかったもの。しかしいわゆる四角いそれでは無く、アンティークの大きな丸いガラスの水槽を見た時に、たしかに私はこれが好きだと思いました。知らないからこその誤解、気づいたら心底惹かれてしまう程の魅力。マクロビオティックや真理に触れるものたちはそういうものという気がします。いつか自分のプロジェクトの名前にしたいと思っていたinorinoと私にとってのパラダイムシフトの象徴の水槽、奏でるという字をあてて。

カテゴリ: ─ウ。

器を買ったことよりも。
すごく可愛いクッキーの型を買ったことよりも。

服を買ったことが嬉しい。

すぐに使うのは器でもなくクッキーの型でもなく服だろうな。 明日着ると思う。ワクワクしながら。 特に何処かに出かけなくても。 むしろ着るために出かけるかもしれない。

私は結局服が一番好きなんだろう。 一番好き、が仕事になるわけでは無いんだなぁ。私の場合だけど。 私はそこに役割を感じるものを仕事にしたい人なんだなと、今は思います。

クリエイターズフリマのお姉さんが表示してた価格から半額より安くしてくれて。思いがけず服を買いました。

そしてすごく幸せな今。
昨日無かった服を明日着れることが。どんな風に着ようか考えるのが。
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人生は実は単純だ。
みんな苦しい。
自分のこと、家族のこと、友達のこと、仕事のこと、恋人のこと、将来のこと。全部自我で苦しいから。同じ。 そしてそのためにやってくるものはちゃんとやってくる。事故や事件や病気や。 そのおかげで自我を少しずつ手放しながら知って行く。

必要なことしかやってこない。必要な事というのも本当は少し違って、全部ただおこる。その通りに。 本当は自分次第で今この時から変われる。

でもそれができないからやってくる。 わからないからやってくるし、わかってもできなければやってくる。

ちゃんと。

道はちゃんとある。近道はないけど、道はある。 近道に見えるものがあるならそれは落とし穴。ヒントはたくさん転がってる。ヒントならいいでもカンニングに意味はない。むしろ知らずに後ろに下がってるかもしれない。

自分でどれだけ少しでも進めるか。自分でしか進めない。誰も代わりには進んでくれない。

誰にもできない。
自分でしかできない。


 
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美しい人
美しい空
美しい詩
美しい声
美しい服
美しい音楽
キレイな味の美味しいご飯

こういうものが好きでここに集まってる人たちでさえ、不機嫌な顔で不満をこぼしルールを守らない。 自分の思う通りにそれらを楽しめないことに苦痛を感じ、それを外に出してしまう。美しくない言葉を話してしまう。

本当は傷のついたガラス越しの方が世の中がキレイにみえるんだって。 人はそういうものなのでしょうか。

でも、私はさ、曇りも傷も一つもないガラス越しの世界を綺麗だと思うことはできると思うよ。
それは味気ない世界ではないし、文化のない世界でもない。 みんな知らないだけ。


 
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覚悟っていつ決まるんだろう。
今まで生きてきて明確に覚悟を決めたことなんてあっただろうか。
覚悟というのは自分の生き方に対して本気になることだと思う。

私は随分と世の中の多くの人よりも自分の決めたルールが多くそれにしたがって生きていて、それはある種覚悟を決めないと出来ないようなことらしい。しかし明確にそれらをいつ決めたというのは存在していない。

地球環境や人間も動物も含めた生きとし生けるものへの負担になるようなことはしないこと。
世界平和を念頭に置いた消費活動をすること。
例えば年に数回しかエアコンなどを使わないこと、掃除機やテレビやレンジを持っていないこと、洗剤、化粧品、食べ物、あらゆる生活道具、それらの選び方、用い方、使い方。多くの人にとってそこまで出来ないと言われてしまうことをやっている…らしい。

嘘をつかない、殺さない、お酒を飲まない、動物性食品を口にしない。

大げさに覚悟を決めてやったというのは一つもない。結局それが心地よく、自分の生き方に合っていたからなんだろう。だから多分流されて、2年ぶりくらいにお酒を飲んだり、動物性食品を口にしたりした。覚悟ではなかったから。でも結果、それらがやっぱり自分の選択した人生に合わないと実感することになり、今度辞めるときはそれが覚悟というものになるかもしれないと思っていたりもする。流された結果、自分の生き方への動機づけのようなものが強くなったから。

ただ、心地良くないと、そぐわないと思いながらやめることができずにいるものが存在していて、それが私の場合ポテトチップスだ。完全に奴隷で食べたいときに食べれないことは苦痛でしかなく。仕事をしていてストレス過多になった時など、買ってから家までも我慢することが出来ずコンビニを出て食べながら歩いていた。

何度やめようと思っただろう。覚悟できるならしたかったが、出来ないほどに依存していて、決めたところで守ることが出来ない覚悟なんて覚悟ではなく。仕事をやめてからの1年間で、もうこれでやめれそうだと思ったことが何度もあった。その度に友人にやめれたと思う、やめれそうとメールをしたにも関わらず、まだ実現したとは言えない。

依存しているものは、生きてきた中でパターン化されたものの中に入り込んでいて、そのパターンが再現される度に欲求が出てくる。身体はそこまで欲していなくても頭で食べたくなるから、やめられない。こういうものこそ覚悟がいるんだろうと思う。(本当は方法はもうひとつあるんだけど、今日は置いておく)しかしそれは単純に心で決めて出来ることではなかった。そうせざるを得ない環境に自分で追い込むか、追い込まれた時にやっと出来るものなのかな、と。

つい最近、ポテトチップス(を含む一般的なスーパーに売られているお菓子)をやめることを決めた瞬間があって、それは覚悟に近いものだった気がしている。「食で生きていく、どこかに属するのではなく自分の力で」ということに対して本気になったこと、尊敬している人がひとり増えたこと、信頼する人が増えたこと、その人達と本当に対等にものを言える人になろうという気持ちがその瞬間を連れてきた。

同時に気づいたことは、マクロビオティックをはじめてから友人がすごく増えたにも関わらず、”志を同じくした仲間という関係性”ではない付き合いの中では覚悟を決めることは出来なかったのだということ。

だから今後は仲間になりたい。チームに。それはマクロビオティックを実践している友人だけに限ったことではなく、すべての人に対して。本気の付き合いでなければ意味が無いことがすごくわかったから。

人生は短い。だからいつも、一瞬一瞬、迂闊になることなく生きていきたい。そのために出来ることを一つづつ増やしていこう。




 
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購入したもの。
松山朋未さんのイヤリング5000円
fujii+fushikinoさんのワンピース31000円
アーバンリサーチの白のキャミソールとノースリーブ2900円弱
GAPのネオンカラーのカーディガン3200円弱

一点ものと大量生産品。

両極端なものを同じ日に買った。否応無しにその商品の価値と価格について考えさせられたし、自分の中で基準を作ることにつながったようにも思う。 例えばお菓子を大量買いして埋めるように食べる時、その価格はだいたい1000円弱。それは3回分でサトウアサミさんのテキスタイルのポーチの価格になる。5回なら松山さんの耳飾りが買えるということ。

インナー以外ほぼSALEでしか服を買わない私は、大抵の場合妥協と共に服を買っている。例えばそれは3万円で6万円分の服や服飾小物を買えたりすること。確かにお金が無い、あるいは定価の価格を出してでも買いたいと思うものに出会えない時、けれど買う必要がある時時はいいと思う。

が。 その3万円は本当に心から素敵だと思い、大好きだと思い、ずっと着ようと思って買うフジイフシキノさんのワンピース1着分と同じくらいの価格なのだ。妥協の3着と、本気の1着。どちらを大切にするかなんて、どちらを着た時に心か踊るかなんてわかりきっている。

この冬私は雪山で3週間過ごした。SALEで買った防寒着達にはとても助けられたし、雪山からおりてきてからも、むしろ降りてきてからの方が寒さの中で引きこもりがちな私の生活を変えてくれたし、そのためにとても愛着が湧いている。そういうこともある。

だからセールで買うものがすべてダメなわけじゃないし、一生の出会いのような買い物じゃなかったとしても、大切にすることができるし愛着が沸くこともある。

しかし。 この喜びとときめき。 久しぶりに寒い時期に春物を買い、服を眺めながら暖かくなることを心待ちにするこの感覚。 これからはこんな気持ちと一緒に生きていきたい。 時が満ちてきた。そんな気持ちと一緒に生きていける時が。

結局、今まではものを厳選して買うエネルギーがなかった。そんな心の余裕のような余白のような、自分の人生を大切にしようという気持ちがなかった。やっと満ちてきた。大切にしよう。
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