お菓子を大量に食べていると、気持ち悪くなるし、それだけではなく色んな不調がでてくるし、太っていくし、本当に嫌で。太ると人に会いたくなくなる。それもつらい。食べた直後はもう二度と食べないと心から思うのに少したったらまた食べたくなる。そしてそれが一番嫌だ。そんな自分が。部屋も片付けられない。片付いた状態に慣れてしまったから、片付いてない状態がよけいつらい。でも、どうしても片付けられない。気力がない。ダメな自分と思う。だからもうお菓子は食べたくない、食べたくない、食べたくない。だけどしばらく経つと食べたくなる。嫌だ。

食べたいと思った瞬間から、自分が嫌だという気持は消える。お菓子を買いに行く時はどこかワクワクしているし、買って帰っている時なんて、嬉しい。沢山まだ食べていないお菓子があることが嬉しい。食べている時も。だんだん気持ち悪くなるけど、食べ続ける。食べる快楽は全ての嫌なことから簡単に目をそらすことが出来る。そして眠くなって眠る。気づいたらもう夜で。そのまま眠る。何もしたくない。お菓子だけ食べてアニメでも見ているのがいい。家事ができない。ループの中に入る。


苦しい。
自分が嫌で嫌で、苦しい。 
私は苦しい。お菓子をやめられる自分に本当になれるのか、どうしたって、なれない気がして怖くなる。

私は今まで何度も何度も散々、お菓子がやめられないと話してきた。いろんな人に。多くはマクロ仲間に。そして食に気をつけているからきっと病気にはならないねと言われた時に。そして、必ず一緒に言ってきた。

「まぁでも減ってきてるからいいんですけどね」

そしてさらに付け加えることもある。
昔はお菓子しか食べてなかったと。10年位そうだったと。その時はよく寝たきりになっていたと。でも今は信じられないくらい元気なんですと。

それはつまり、だから今も食べてるけど、自覚してるしコントロールできつつあるからいいんです。という。そんなアピール。自分を守るアピール。わかってるから何も言わないでと。責めないでと。嫌いにならないでと。 

結局私は、お菓子そのものとはまったく向き合っておらず、やめられない自分が嫌だということばかりに囚われている。



本質的なあらゆる教えは、善悪二元論から離れましょうと言っている。
ヴィパッサナーもそう。そして私はヴィパッサナーに出会っている。

なのに私は、苦しいと感じること、嫌だと感じることを悪いことだと思う気持ちから離れられずにいる。むしろヴィパッサナーに出会ってそれが強くなってしまった部分もあった。渇望している状態や嫌悪している状態に気づきやすくなった分。そこに良し悪しがないと説かれるのにもかかわらず。良し悪しのジャッジにどっぷりになってしまった。 
 
どんなものでも、手放すには、まず囚われていると”本当に”自覚することが大切だと思う。
私はさっぱり自覚していない。中毒であることに。私がやめられずに食べ続けているものが、どれだけ身体にダメージを与えているかということも。本当に自覚していたら、こんなにも食べ続けることはない。